間違った論証 「誤謬(ごびゅう)」
自分を正当化したり、自分の議論を押し通そうとする人が良く使う手
1.伝統重視
今までずっと正しいとされてきたことだからという理由で議論を正当化する。
A:それは間違っている。
B:これまでずっとこうしてきたのだから、文句を言う方がおかしい。
2. 人身攻撃
議論そのものに反論するのではなく、その人自身を個人攻撃する。
A:わたしは○○だと思う。
B:あなたはクズ人間だから、あなたの意見は間違っている。
3. 思考停止
自分が理解するのが困難だからという理由で、議論を投げてしまう。
A:わたしは○○だと思う。
B:訳の分からないことを言うな。
4. チェリー・ピッキング
自分の論理に都合のいい証拠ばかりを集めてあげつらう。
A:わたしの意見は○だ。
B:( ○ を無視した × だけのデータを出して)いいや、×だ。データがそれを証明している。
5. 前後即因果の誤謬
相互関係は因果関係と同じではない。にもかかわらず、前の事象が原因となって後の事象が起きたと決めつけてしまう。
A:わたしは○○だと思う。
B:あなたがそう言った後でこれが起こったから、あなたがそれを引き起こした。
6. ムービング・ゴールポスト
議論をくるくる変えて、次から次へと新しい証拠を要求し続ける。
A:ぼくらは二次元だから、棒人間で描かれているんだ。
B:それならどうやってぼくたちは生きてるの?
A:ぼくたちは絵なんだから、生きてないんだよ。
B:それならぼくたちはどうやって話しているの?
A:これは言葉だけのことだから、話しているんじゃないんだよ。
B:それならこれは?
A:(証拠)
B:それなら○○は?
A:(証拠)
B:それなら△△は?
A:(証拠)
7. 自分の事例証拠を持ち出す
個人的な体験では、その議論の証明や反証にはならない。
A:わたしは○○だと思う。
B:数年前には○○だと思っていたが、誰も聞いてくれなかったので、その意見は重要ではない。
8. 歴史的過ちを犯した人になぞる
何ら有効な情報は何ら持っておらず、議論をはやく終わらせたいと思っている。
A:わたしは○○という意見だ。
B:ヒトラーも○○という意見だった。だから○○は間違っている。
9. 立証責任
その議論の証拠の欠如だけで、その議論が真実かそうでないかを主張する。
A:わたしは○○だと思う。
B:う~ん、私はそれが間違っていることを証明できないから、その意見は正しいのかもしれない。
C:でも、正しいことも証明できないなら、それは間違っているとも言える。
10. ショットガン議論
次から次へと論点を繰り出して、相手を答えられなくする。
A:わたしはこういう意見だ。
B:ほかの人の意見は? ほかの人はその意見を聞いた?
わたしの意見は無視? それを重要視するのはあなただけ?
この見解については? エビデンスはこれだけ?
A:え・・・と、あの。
11. ストローマン
相手の言ったことに対してまったく異なった議論を吹きかけ、相手を無防備にさせ攻撃しやすくする。
A:わたしは△△という意見だ。
B: ○○ が嫌いなだけじゃないの?
12. 精神的優位
自分の優位性を見せつけ議論に勝とうとする。
A:わたしはこう思う。
B:それはどうかな。なにせ、わたしのほうがあなたよりも優れているから。
13. スリップリー・スロープ
Aという事象が起こったら、Bという悪い事象につながるという論理。
A:わたしはこう思う。
B:悪い兆候だ。今にみんながそうした意見を持つようになるだろう。
14. 普通ならそんなこと言わない
相手が自分と異なる意見を持っているのは、その議論をする集団を代表していないからだと決めつける。
A:わたしは○○だと思う。
B:この人はそういう意見をもっていると言うが、普通の人ならそんな意見はもたないことはみんな知っている。
15. 循環論法
始めから前提の中に結論をあらかじめて入れておく論法。
A:わたしは走るからアスリートだ。
B:走り始めたきっかけは?
A:アスリートになるため。
16. 感傷的誤謬
物にすら感情があるように語り、論点をすり替え、相手の罪悪感を刺激して優位に立とうとする論法
A:わたしは○○という意見がある!
B:静かにして! テーブルの気持ちを傷つけるから。
17. 権威主義
“権威ある専門家”の主張だから、その議論は間違っているとする。
A:わたしは○○だという意見です。
B:でもこの偉い人がそれは間違っていると言っていますよ。
18. バルヴァー主義
相手の主張を過ちであると決めつけ、その原因は相手の人格にあるとする論証。 この論証を行う者たちを「バルヴァー主義者」という。
A:わたしは○○という意見だ。
B:あんたは偏見のある人間だから、あんたの意見は間違っている。
19. おまえもそうじゃないか、おまえもな
自分がかつてやられたことがあるから、やり返してもよいという論法
A:おまえのせいでこんなひどいことになった。
B:おまえも前に同じことしただろ。
20. 誤謬の誤謬
自分の誤謬は認めず、相手がすべて誤謬していると主張する論法
A:わたしは○○という意見だ。
B:それは誤謬だ。
相手を議論で打ち負かそうとする人が良く使う20の誤まった論法(誤謬:ごびゅう)( カラパイア さんの記事より )
(;´∀`) 20個目にユーモアを感じるw
こういう話し方の相手といるのは、完全に時間と労力の無駄なので何も言わずに即後ろを向いて全力ダッシュでこの相手から離れて以後二度と会わないのが、唯一の最適解だと思う